絶対放置しちゃダメ?危険な小中学生の膝の痛み

2024年05月18日

 

オスグッドシュラッター病をご存知でしょうか?

 

膝のお皿の下に痛みが出るけがで

10~16歳くらいの子どもによくみられます

 

バスケやサッカー、バレー、ダンス、陸上等

ジャンプやターンの動作が多いスポーツ

で比較的よくみられますが

どんなスポーツでも起こる可能性はありますし

スポーツをしていなくても痛みが出ることがありますので

注意が必要です

 

このけがは膝を動かす筋肉が、

膝のお皿の下の骨(すねの骨)を引っ張ることで

炎症が起き、膝の下が腫れてきます。

 

最初は運動中に痛みがあり、休めば治ることが多いですが

症状が強まると安静にしていても痛みが出るようになります

 

すねの骨が筋肉に引っ張られるのが繰り返されると

少しずつ骨が引きはがされてしまい

膝の下がポッコリと隆起し、触れるだけで痛みが出るようになります

(骨折の診断が下りることもあります)

骨の変形は痛みが治まっても戻ることはなくずっとそのままです

 

 

第一選択は安静です

まずは炎症を抑えることが大事です

数週間運動を中止すれば自然によくなるケースがほとんどです

 

少しでも早く運動を再開したい

痛みなく運動をしたい

という事であれば

整形外科や専門の医療機関に相談しましょう

 

痛みが治まったら運動を再開しても大丈夫ですが

太もものストレッチや

運動後のアイシングなどのケアを行いましょう

 

上記でもお伝えした通り

多くの子供にみられる症状ですが

その中でも、オスグッドシュラッター病になりやすい人がいます

 

オスグッドシュラッター病になりやすい人の特徴

1急激に身長が伸びた

 身長が急激に伸びるのに対して筋肉の成長が追い付かないことがあります

 筋肉が成長できないと骨を引っ張る力が強まってしまいケガの原因になります

2姿勢が悪い(猫背)

 姿勢が悪いと筋肉をうまく使えないので

 骨や関節の負担が強まります

3夜遅くまで起きている

 寝ているときに体は回復します

 子供であれば体の成長も寝ているときに起こります

 睡眠不足は筋肉の成長や回復も妨げ

 体を固くします

4偏食をしている(ダイエットをしている)

 筋肉の回復や成長に必要な栄養素が十分に取れないと

 筋肉は固く動かしにくくなってしまいます

 

運動の種類や強度も、もちろん関係ありますが

生活習慣が要因の一つになることも多いです

思い当たるものがあれば

患部のケアだけでなく

生活習慣や普段の姿勢を変えることが必要です

 

もしも、オスグッドの痛みが

何度も再発する

安静にしても良くならない

痛みはないがパフォーマンスが上がらない

ということがあれば自分だけで解決しようとせず

早めに家族や専門家に相談しましょう!